歯のクリーニングを受ける前に知っておきたい注意点

美しい歯

人前で笑顔で話したい、そう思いませんか?

本当はそう思っているけれど、汚い歯を見せるのは気が引けて、つい手で口もとを隠してしまう。

歯が着色していたり、たばこのヤニがついていたり、歯の黄ばみが気になって笑えない。虫歯ではないけれど気になっているこの問題。歯科医院で受ける、プロフェッショナルな歯のクリーニングで解決するかもしれません。

しかし、メリットばかりではないこの方法。知っているだけであなたの歯をきれいに保つことができるのです。

今回は、歯の表面の汚れを落として白い歯を保つクリーニング、その注意点を解説します。

 

1.歯のクリーニング(P.M.T.C.)とは?

歯のクリーニング

歯のクリーニングといってもその内容は歯科医院によりさまざまです。

歯のクリーニング=P.M.T.C.という場合もあれば、ただ単に歯の表面のおそうじを指していることもあるでしょう。

P.M.T.C.(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)とは、特にトレーニングを受けた歯科衛生士、歯科医師によって行われるプラークを除去する歯科医療です。

歯と歯の間、歯と歯肉の境目、ブリッジの下、矯正治療時の歯など、自分ではどうしても歯ブラシの行き届かないところができてしまいます。

歯の表面のみならず、この部分までお掃除を徹底的に行うのがP.M.T.C.です。

歯の表面のステインをきれいに落とすだけではなく、虫歯の原因菌であるミュータンス菌が作るバイオフィルムという細菌膜をP.M.T.C.で除去することにより、虫歯を作りにくい環境にすることができます。

P.M.T.C.の目的はいろいろありますが、今回はステインを落とすための歯面清掃について、注意点をご説明しましょう。

2.歯の汚れ・着色の種類

1.プラーク(歯垢)

歯のプラーク

プラークとは細菌の塊で、歯面の付着しているネバネバしたものです。これは水でうがいしても容易に落とすことはできません。これが歯の表面にたくさん付着すると、歯は黄色く見えてしまいます。

プラーク中の細菌が作り出す酸は虫歯や歯周病の原因になります。

柔らかいプラークはブラシで落とせますが、歯の表面に強固に付着しているバイオフィルム(細菌膜)は簡単には剥がすことができません。

2.歯石

 

歯石

ラークに唾液の成分などが沈着して石灰化したものです。ザラザラとした表面なので、さらにプラークがつきやすくなります。

3.歯のステイン(着色汚れ)

 

 

 

たばこのヤニ

着色汚れははカレーなど色の濃い食べ物が歯に付着したときにもつきますが、これは歯を磨けばとれます。

問題は簡単には取れない汚れです。

食物中のポリフェノール類と歯の表面のタンパク質が結合して付着したものや、たばこのヤニなどの固着したものです。

これは頑固なステインとなり歯のくすみや黄ばみの原因になります。

4.加齢

歯の表面はエナメル質に覆われていますが、その下の象牙質はエナメル質より濃い色をしています。

加齢とともにエナメル質が薄くなり、象牙質がより透けて見えることもありますが、象牙質そのものが加齢により濃くなるともいわれています。

5.薬の影響

特定の薬剤の服用で、歯の変色を起こすことがあります。

 

今回は1~3の汚れの除去について考えてみましょう。

 

3.プロフェッショナルな歯面清掃

1.歯面のダメージを最小限に

柔らかい汚れはブラシで落とします。その他の汚れもできるだけ歯面を傷つけないように、ブラシの硬さや器具を選択し、時には金属ではないプラスチックの器具で汚れを取ることもあります。歯と歯の間の汚れも専用のデンタルフロスや器具を使ってきれいにします。

しかし、歯石やヤニ、そして頑固なバイオフィルムは超音波の振動で破壊したり、エアーフローでパウダーを噴射してステインを落とすことになります。

ここが問題なのです。

頑固な汚れは粒子の洗い研磨剤でなくては落とせません。歯石を除去した歯面もザラザラです。歯の表面には細かいキズがついてしまいます。

一見きれいになった歯の表面も、表面を滑沢にしなくては却って汚れが付きやすくなってしまうのです。そうならないために、ここにかなりの時間を費やして歯の表面をピカピカに磨きます。

2.歯の表面を滑らかに

磨き上げた歯面であっても、その97%を構成するのがハイドロキシアパタイトであるエナメル質表面には微小な傷がついてます。

それを改善するために、研磨剤無配合のナノ粒子ハイドロキシアパタイトペーストを塗りこんで再石灰化を促し、ピカピカの歯を目指します。

3.フッ化物ジェルの塗布

歯の再石灰化を促進し、強い歯にするためにフッ化物ジェルを塗布します。

4.歯のクリーニングの注意点

歯の着色が取れないからと、荒い粒子の研磨剤でゴシゴシこすってしまうと歯面に傷がついてしまいます。これは歯医者で受けても同じこと。

クリーニング当日はきれいな歯になっても、あっという間に着色だらけそうなったら悲しいですね。

再付着をしにくくするためには、汚れを落とした歯の表面はできるだけつるつるに滑らかにする、そのステップが大切です

そして、”きれい”を長続きさせるために、毎日の歯磨きで汚れを取り除き、ステインの付着を防止する。そして、その具体的な方法を歯科医院で教えていただきましょう。

個人個人の歯並びに適したブラッシング方法や歯ブラシの選択が、毎日の歯のお手入れを簡単にします。

5.まとめ

”歯のクリーニング”といっても術者によって、その理解と方法はさまざまです。

ご希望を伝えたうえで、その方法を確認してから受けていただくことをお勧めします。