子供の矯正の4つのデメリット

 

学校の歯科検診で「不正咬合」と言われて、お子さんの矯正を始めるべきか?と悩んでいませんか。子供に矯正治療を受けさせるかどうかは、親の判断です。

 ここでは、子供の矯正の4つのデメリット(欠点)について紹介しますので、矯正するかどうかを決める参考にしてください。

不正咬合

1.虫歯になりやすい

 矯正治療後の虫歯永久歯が生えそろっていない小学生には、取り外し可能な装置による矯正が行われることがあります。取り外すことができるわけですから、歯磨きが難しくなることはありません。

 しかし、ブラケットを直接歯に接着剤で着けてワイヤーを入れるような固定式の矯正装置の場合は、食べカスがブラケットの周りに付きやすく、歯磨きが難しくなります。学校でも昼食後に歯磨きが必要です。

 やる気のない患者さんの場合、歯磨きに時間をかけて、ていねいに磨いてくれないことが多く、虫歯になりやすくなります。

 

 

2.治療が長引くことがある

 永久歯が全て生えそろう前に矯正治療を開始する場合、治療を進めながら、永久歯が生えてくるのを待つことになります。その待ち時間の分、矯正治療が長引くことになります。

 また、取りはずし可能な装置での矯正治療の場合は、装置の取り外しは患者さん本人がするものですので、やる気がないと装置の装着時間が短くなってしまい、治療が上手く進みません。

3.大人になって再治療が必要な場合がある

 6,7歳で矯正治療を開始し、12歳頃に終了するという場合があります。12歳では、親知らずはまだ生えそろっていませんが、徐々に骨の中で大きくなってくると、他の歯を押し動かしてしまうことがあります。よくある例としては、親知らずは生えてきていないけれど、きれいに並んでいた前歯が、ガタガタになってきたり、奥歯がずれてきたりします。

埋伏した親知らず

 この対策としては、矯正治療が終わった後も、6ケ月に1度程度の検診を受けることです。12歳の時点で親知らずがレントゲンに映っていなければ、親知らずは先天的にないとほぼ言えます。しかし、親知らずが生えるスペース不足が原因で、生えてはいないのに他の歯を押し動かすなどの問題を起こすことが多くみられます。そこで、高校生になったら、毎年1度は、歯のレントゲン写真で親知らずの有無、大きさ、他の歯への影響など確認してください。

 この生えてきていない親知らずの確認は、矯正していない方にも是非、していただきたいです。そうすれば、いつの間にか、歯並びが悪くなってしまったなんていうことは避けられます。

4.歯の根が短くなってしまうことがある

 強い力が歯に加わったことによって、歯の根の先の部分が吸収して溶けてしまうことがあります。これは、子供に限らず大人でも起こります。そして、その原因は矯正治療とは限りません。歯ぎしりなどの噛み合わせの問題で起こることがあります。

 レントゲン写真でしかわかりませんので、矯正の治療期間が長い場合には、治療中にもレントゲン写真を撮って、調べておく必要があります。

5.まとめ

 子供の矯正の4つのデメリットについて紹介しましたが、1.虫歯になりやすい 2.治療期間が長引くことがある という2つのデメリットについては、お子さんの矯正治療への協力度(やる気)に大きな影響を受けます。

 相談にいらしたお子さんとお母さんと話をすると、お母さんは、やる気があるけれど、お子さんは矯正に興味がなかったり、「矯正したくない」と思っている場合もあります。そこで、矯正を始める前には、お子さんの意志をしっかり確認することが大事です。矯正をいつするかは、人それぞれなのです。早く始めれば良いというものではありません。例えば、受験を控えたお子さんには、生活に余裕がないでしょうから、あまりおすすめできません。

 今回、紹介したデメリットは、全てのお子さんに当てはまるわけではありませんので、お子さんの気持ちに寄り添って矯正の時期を決めていただければ、デメリットがさほど問題にならないことと思います。