「噛み合わせ」を自分で簡単に調べる方法を知りたいと思っていませんか? 噛み合わせは年齢と共に変化していきます。ここでは、あごの関節の動きと一緒に、自分でできる簡単な噛み合わせのチェック法を3つ紹介します。簡単ですので、鏡の前に立って、チェックしてみてください。
1.歯を噛み合わせた状態でのチェック
1-1.前歯の噛み合わせ
上下の歯を噛み合わせて、「イー」と言いながら唇に力を入れて、前歯をチェックしましょう。
1-1-①上の歯の真ん中と下の歯の真ん中は一致していますか?
1〜2mmのズレは問題ありませんが、下の前歯1本分以上のズレがあるようなら、噛み合わせに横ズレがあるということです。
1-1-②上の歯が下の歯よりも外側にありますか?
下の歯が外側にある場合は反対咬合です。
1-1-③正面から見て、下の歯の半分から2/3が見えていますか?
下の歯が上の歯に隠れて全く見えないようであれば、前歯の噛み合わせが深すぎる過蓋咬合です。
1-2.犬歯から奥の歯の噛み合わせ
1-2-①奥歯をしっかりと噛み合わせ、唇の力を抜いて、まず右の人差し指と中指で右の口角を引き、奥歯を見てください。
上の歯は下の歯の外側にありますか? 下の歯の方が外側にある場合は交叉咬合です。
1-2-②割り箸を横にして、犬歯の奥の歯で噛んでみてください。
正面から見て、割り箸は床と平行ですか? 割り箸が平行であれば、噛み合わせの左右のズレはありません。
2.口を少し開いた状態からのチェック
少し口を開いた状態から、ゆっくりと口を閉じていきます。スムーズにすべての歯がかみ合えば、問題ありません。しかし、一部の歯が先に当たり、噛みこんでいく時に少しでもズレて噛むようであれば、かみ合わせに問題があることがわかります。
3.噛んだ状態から、口を大きく開けていくチェック
奥歯でしっかりと噛んだ状態から、ゆっくりと最も大きな口を開けていきます。最大に開けたところで、上下の前歯の間に指を入れてみてください。人差し指、中指、薬指の3本が入れば、開口量は正常といえます。しかし、指2本以下であれば、あごの関節に何らかの問題があることが分かります。
また、口を開けていく過程での下の歯の真ん中に注目してみてください。
正面から見て、真っすぐ下へ向かって開いていければ正常です。しかし、左右にぶれて開く場合は、かみ合わせに問題があり、あごの関節にもその影響が出てしまったことがわかります。
4.まとめ
この3つのチェック法で、かみ合わせに問題があるなぁと感じたら、歯科医院で詳しい検査をすることをおすすめします。実は、睡眠時のかみ合わせチェックが重要なのです。それは、起きている時よりも睡眠時の方が、強い力で長い時間かみ合わせているからです。最近では、簡単な方法で睡眠時のかみ合わせも調べられるようになりました。歯科医院で相談してみてください。
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